小瀬選手と涙の別れ…ユニホームにビールかけ誓う

[ 2010年2月8日 06:00 ]

努めて明るく振舞う岡田監督(中央)

 オリックスの岡田彰布監督(52)や首脳陣をはじめ1、2軍の全選手らは7日、沖縄県宮古島市内のチーム宿舎で5日に転落死した小瀬浩之外野手(享年24)に最後の別れを告げた。

 練習前の午前10時過ぎに宮古島署を訪れ、遺体を乗せた車の両側に整列。車が通過するとナインは手を合わせて見送った。仲が良かった北川は号泣し、選手会長の日高は「最後の姿だと思ったので…。僕は(顔を)見られなかった」と泣き崩れた。
 球団は8日の練習後に宮古島市民球場でファンも含めて「お別れ会」を行い、小瀬選手の遺影に献花する。練習はこの日も短縮され午後1時には終了したが、6日夜に岡田監督と田口、北川らが話し合い、第3クールが始まる10日から通常通りに戻すことも決めた。岡田監督は「どこかで線を引いて、キャンプを再出発させんと。もう一回元気出してやることが、小瀬にとっても一番かも分からんしな」と話した。
 依然として選手たちの表情は硬いが、田口は「僕らは野球をしないといけない。少しずつでも気持ちが変わっていけば」と前を向き「彼の姿はなくなってしまったけど、常に一緒にいると思っています。(小瀬選手の)ユニホームをベンチにかけて今年が終わったときに思いっ切りビールをかけてやりたい」。41番のユニホームとともにシーズンを戦い、小瀬選手に優勝を報告することを誓っていた。

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2010年2月8日のニュース