巨人ドラ1・長野“夏秋2冠”へ第一歩

[ 2009年11月15日 06:00 ]

6回1死、ホンダ・長野は左前打を放つ

 スポニチ後援第36回社会人野球日本選手権大会第3日は14日、1回戦3試合を行った。第2試合では都市対抗に続く2冠を狙うホンダが日本新薬に1―0で辛勝。今ドラフトで巨人に1位指名された長野久義外野手(24)は4打数1安打ながら、走塁と守備で非凡な才能を見せた。このほかJFE西日本と大和高田クラブがそれぞれ2回戦に進出した。

 3年間の総決算は優勝しかない。88年の東芝以来、史上2チーム目となる都市対抗、日本選手権の“夏秋2冠”へ、ホンダ・長野が確かな第一歩を記した。
 「1試合でも多くこのチームでやりたいんで。どんな形でも貢献しようと思っていました」。4打数1安打。数字だけ見れば、巨人ドラフト1位の看板には物足りないかもしれない。それでも非凡な野球センスを随所に披露した。6回1死から左前打で出塁すると、次打者の三邪飛で相手の捕球体勢が崩れたのを見てすかさずタッチアップで二進。8回の守備では右中間への打球を倒れ込みながら好捕した。
 過去2年の日本選手権では計8打数無安打と貢献できなかった。「1番・中堅」でスタメン出場した昨年はJR九州に初戦で延長10回の末、1―2で敗退。「やり残したことがある」の思いがロッテの2位指名を拒否する一因にもなった。「打ち損じというか、ファウルが多かったのは課題です」。自身初安打に初勝利。“秋のじゅ縛”も解けた長野が1戦ごとに真価を発揮していく。

 <中日6位・諏訪部、進路明言せず>ドラフトで中日から6位で指名された先発・諏訪部が8回を無失点で初戦突破の原動力になった。4回を除き毎回の8安打を浴びたものの「ストレートが良くなかったけど、変化球でカウントが取れていた」。指名順位の低さから、6日に指名あいさつを受けた際に「まだ社会人でやり残したことがある」とした進路については「だいたい自分の中では決まっているけど、今は日本選手権に集中したい」と話した。

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2009年11月15日のニュース