反撃弾!トドメ2点打!オガラミ砲で引導渡した

[ 2009年11月15日 06:00 ]

日韓クラブチャンピオンシップで貴重な追撃弾を放った小笠原

 【日韓クラブCS 巨人9―4KIA】試合終了をベンチで迎えた小笠原とラミレスはがっちりと握手。打線の看板でもある3、4番コンビが、一発勝負の大一番でも存在感を示した。

 まずは小笠原だ。0―3の6回2死。それまでチームはわずか2安打、自身も2三振を喫していた梁弦種の初球の直球を122メートル先のバックスクリーンに運んだ。これまで短期決戦に弱いイメージが定着していたが、3日の日本ハムとの日本シリーズ第3戦(東京ドーム)では決勝打を含む2安打3打点。この日の一発勝負でも結果を残し「韓国でも結果を残している投手。みんなで何とか攻略しようという気持ちだった」と胸を張った。
 ラミレスも貴重な一打を放った。阿部の逆転弾が飛び出した7回、なお2死満塁で左前に2点打。「打てる球を積極的に振ろうと思った」と笑顔で振り返った。1軍全日程が終わると同時に帰国する外国人が多いが、ラミレスはセ・リーグの首位打者として18日のプロ野球・コンベンションにも出席する予定。責任感の強い男は「最後の試合で結果を出せてよかった」と胸をなで下ろした。
 日本シリーズ第3戦では、ラミレスの一塁内野席へのファウルボールが観戦していた小笠原の愛娘の背中に当たった。大事には至らなかったが、翌日、関係者から知らされたラミレスはボールに自身のサインと「ゴメンナサイ」の文字を書き込み、小笠原に手渡した。
 「いつか日本で監督をしたら小笠原のような選手にプレーしてほしい。人間としても尊敬している」とラミレス。厚い信頼関係で結ばれている“オガラミ砲”が、韓国王者に引導を渡した。

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2009年11月15日のニュース