大会史上初!偶然で始めた投手がノーヒットノーラン

[ 2009年11月15日 15:17 ]

社会人野球日本選手権の鷺宮製作所戦で無安打無得点試合を達成し、ポーズをとる三菱重工神戸・木林敏郎

 第36回社会人野球日本選手権第4日は15日、大阪市の京セラドーム大阪で1回戦を行い、三菱重工神戸(兵庫)の木林敏郎投手が鷺宮製作所(東京)戦で大会史上初の無安打無得点試合を達成した。試合は1―0で勝った。

 左腕の木林は変化球を効果的に使い、3四死球を与えただけで、安打を許さなかった。
 コーチ兼任の37歳左腕が大会史上初のノーヒットノーランを達成した。三菱重工神戸の木林は「生まれて初めて。来年で入社20年。この年でまさかできるなんて思わなかった」と驚き顔だった。
 右打者の外角へのスライダーがさえわたった。12奪三振に加え、小さな曲がりで芯を外した力ない打球で次々とアウトを重ねた。「七回あたりで、ひょっとしたらいけるかなと」意識はしたが、冷静に投げ続けた。
 中学では外野手。投手を始めたのは大阪・藤井寺工高に入学してから。投手層が薄く「左だし、やってみないかと言われた」。偶然で始まった投手生活が快挙につながった。大川監督は「普段から車を運転する際もボールを握って指の掛かり方を考える研究熱心な男。若手のいい見本」と手放しで褒めた。

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2009年11月15日のニュース