ゴン 最多勝逃したけどCS開幕投手!

[ 2009年10月11日 06:00 ]

<広・巨>力投するゴンザレス

 CSも任せた!巨人のディッキー・ゴンザレス投手(30)が10日、広島相手に8回2安打1失点と好投。打線の援護がなくハーラートップタイとなる16勝目こそ逃したが、最終登板も安定した投球を披露した。自身初となるタイトルは獲得できなかったが15勝2敗、防御率2・11は堂々たる成績。リーグ3連覇に貢献した右腕はCS第2ステージ初戦先発が濃厚。7年ぶりの日本一へポストシーズンでもチームをけん引する。

【試合結果
09優勝パネル


 最多勝の可能性こそなくなったが、ゴンザレスに対する首脳陣の信頼は揺るがない。自身の連勝は9で止まり、実に6月11日以来の黒星を喫したが、その表情は充実感に満ちていた。今季最終登板を終えた右腕は「チームも100%の状態でCSに臨むと思うし、自分も100%にしたい」と21日から始まるCS第2ステージを見据えた。

 初回に守備の乱れもあって失点も、2回から6イニングは無安打投球。8回1死から引退試合となった緒方に右中間三塁打を許したが、後続は抑えた。8回2安打1失点で完投負け。打線がわずか2安打で無得点。中日・吉見、ヤクルト・館山に並ぶ16勝目はならなかったが、5月上旬から先発ローテーションに入っての15勝は誇れる数字だ。開幕は外国人枠の問題もあって2軍スタートだっただけに「こんな成績を残せるとは思わなかった」と感慨深げに振り返った。

 さあCSだ。グライシンガーは9月に痛めた右ひじに不安を抱え、左のエース・内海も現在9勝。抜群の安定感を誇るゴンザレスが21日の第2S初戦で開幕投手を務める可能性は高い。6戦目までもつれ込めば、中4日で大一番に登板することができる。原監督はゴンザレスについて「素晴らしいシーズンを送ってくれた。ポストシーズンも軸?当然、そうなるでしょうね」と“大役”を任せる可能性を示した。
 右ひじの故障もあり、ヤクルトの過去5年はわずか18勝。昨オフ志半ばで自由契約となった右腕に巨人が手を差し伸べた。「CSは来日6年目で初めて。楽しみだよ」。目標は7年ぶりの日本一。それは“ゴンちゃんの恩返し”でもある。

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2009年10月11日のニュース