3割打者ゼロ 下馬評不利…ドジャースは3連勝なぜ?

[ 2009年10月11日 14:07 ]

 【ドジャース5-1カージナルス】底力と勢い。何より強固な信頼関係がドジャースを昨年に続く3連勝に導いた。トーリ監督は喜びをかみしめるように穏やかに笑った。「彼らは結束し、一つになった。それがどれだけ大事かを知った。それは監督として一番うれしいことだ」

 敵地に乗り込んでも持ち味の「つなぎの野球」は健在だ。さらに第2戦で逆転サヨナラ勝ちした「勢いと自信を持ち込めた」とはイーシア。この27歳の三回の2点本塁打を含めて5点すべてを2死から。先発パディーヤの今季一番の力投と絡み合い、カージナルスの反撃意欲を着実にそいだ。
 戦前の下馬評は不利と言われたが、指揮官は選手に「力がなければシーズンで95勝できない」と静かに説いて自信を植え付けた。選手も、昨季は頼り切りだった主砲ラミレスが不振に陥っても「周りが負担を減らせばいい」(イーシア)と言えるほどに成長した。
 先発メンバーにシーズン3割打者はいない。それでもリーグ最優秀防御率と最多勝の2投手を起用した相手に連勝し、投手陣は本塁打王のプホルスを擁する強力打線を計6点に抑え込んだ。
 「われわれの目標はワールドシリーズに勝つことだ」。春季キャンプの最初のミーティングで指揮官は宣言した。21年ぶりの覇権奪還へ。足取りは力強い。

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2009年10月11日のニュース