Rソックス崖っ縁!第3戦 松坂中継ぎ登板も

[ 2009年10月11日 06:00 ]

エンゼルス戦の7回、アイバー(奥)に2点三塁打を打たれたレッドソックスのベケット

 【レッドソックス1-4エンゼルス】レッドソックスが連敗で崖っ縁に立たされた。エンゼルスとの第2戦で、背中痛を抱えるも、ポストシーズン6連勝中と大舞台に強いエースのベケットを送り出したが、6回2/3を5安打4失点で降板。打線も2試合で8安打1得点と深刻で、フランコナ監督は「少し引っ張りにいき過ぎている。逆らわずに打たないと」とため息をついた。

 あとがなくなったことで、地元ボストンで11日(日本時間12日)に行われる第3戦は文字通り総力戦となる。ファレル投手コーチは「次は先発したレスター、ベケットを除く全員を準備させる」とスクランブル態勢を明言。ポストシーズン初登板となる先発のバックホルツが早い回で失点した場合は、迷うことなく、1、2戦とも救援待機の松坂を投入する考えだ。

 松坂自身も役目は分かっている。「ここまで来たら役割はどこでもいい。投げられるチャンスがあればいい」。2試合連続でブルペン入りしたこの日は、2回にキャッチボールで肩慣らし。出番はなかったが、緊急登板に備え、自分なりの準備の仕方を試していた。
 苦しい状況に変わりはないが、レ軍は過去に99、03年と2連敗から3連勝の逆転突破を2度も演じている。「うちの野球ができれば(勝つ)チャンスが出てくる」と松坂。チームの勝利、そして登板の機会を信じて、ブルペンで待機する。

 ≪田沢「いい勉強」充実の今シーズン終了≫1年間頑張った“ご褒美”としてアナハイム遠征に帯同していたレッドソックスの田沢が、予定通り試合後にチームを離れた。クラブハウスではあいさつ回りに大忙し。ファレル投手コーチからは肩を叩かれ、労をねぎらわれた。今季は傘下2Aで開幕を迎えたが、8月7日ヤンキース戦でメジャーデビュー。1年目は6試合に登板し2勝3敗、防御率7・46だったが「いい勉強になりました」と充実した表情を見せていた。ボストンには戻らずに、近日中に帰国する。

 <エンゼルス “スモールボール”で王手!>エンゼルスが持ち味の“スモールボール”を実践し、地区シリーズ突破に王手をかけた。まずは1点を先行された直後の4回1死一塁。4番ゲレロの打席でランエンドヒットを仕掛けると、ゲレロのボテボテの打球は、二塁ベースカバーに入った二塁手ペドロイアが空けたスペースを抜け、右前へ。狙い通り一、三塁とし、モラレスの右犠飛で同点に追いついた。
 同点の7回には先頭から四球を選んだゲレロにすかさず代走。するとソーシア監督が「絶好の機会だったから」と迷わずに起用したケンドリックが二盗を決め、3得点を呼び込んだ。采配が次々と的中した指揮官は「思い通りの攻撃」と満足げ。05年以来の同シリーズ突破が見え、7回1/3を1失点と好投したウィーバーも「いい流れでボストンに入れる」と満面の笑みを浮かべていた。

続きを表示

2009年10月11日のニュース