ノムさん サッチーから“解任通告”!?

[ 2009年10月11日 06:00 ]

 球団よりも早くサッチーから“解任通告”?10日の日本ハム戦(札幌ドーム)前、楽天・野村克也監督(74)はいつものようにベンチで報道陣を相手の独演会。その間、沙知代夫人(77)からの電話で「続投なし」が伝えられる一幕があった。契約更新せずの方針を伝え聞いた沙知代夫人が、夫に電話連絡を入れたものだが、野村監督も包み隠さず公開してしまうサービスぶり。そんなドタバタぶりを紙面で再現――。

 試合前。ベンチでいつものように報道陣に囲まれていた野村監督が、いきなり切りだした。
 「優勝しても続投はないって電話があったらしいぞ」
 報道陣が色めき立つのと同時に、沙知代夫人から野村監督の携帯に電話が入った。
 「団(野村氏)の方に(電話が)あったらしい。井上(オーナー代行)に電話で(退団が)決定したと言われたらしいぞ。ただ、女房が聞いたら“そんなことを言ったつもりはない”と」
 ――監督自身は直接退団を言われたのか?
 「何も言われてないよ。とにかくコソコソやらんでもいいだろう。タイミングがある。シリーズ終わるまでとかCSが終わってからとか。電話連絡でいい。会ってくださいと。それがない。去年の8月の終わりに島田(オーナー兼球団社長)から“来年1年で引退の花道をつくってください”とは言われた。向こうは去年言ってあるってことかもしれないが…」
 ――いつ会うかなど、球団から言われたか?
 「全くない。陰でコソコソ言ったりしている。オレには言わないけどそれが聞こえてくる。去年の8月にああいうことを言ったけど、もう一度話し合いましょうというのが普通や」
 ――球団から意向などを聞かれたか?
 「一切ありません。確かに契約は今年1年だけどCSに出たこととかを加味しないのか。情が絡んでこないのか」
 ――契約を更新すると言われたら受諾する?
 「その場の雰囲気や条件もある。即答はできない。同情的に、それじゃもう1年やんなさいよじゃ…。チームづくりはまだ中途半端。途中で投げ出すのに抵抗がある。ゼロからスタートした球団。5~6年はかかる」
 ――沙知代夫人は退団とは言われなかった?
 「言った言わないは証拠はないから。でも(夫人は)言ってないって言ってた。オレは団から聞いた。団の話の方が確かだろう。(井上は)言ってないって言ってるらしいけど、行動を見てりゃ分かる。CS決まっても社長は(球場に)来ない。2位が決まっても来ない。節目の試合に顔を見せないんじゃ、勘ぐることもできる」
 ――球団に何か言いたい?
 「ここじゃ言えんよ。(退団が)決まれば話す機会もある。(田尾監督退団の際は)大変だったらしい。(余計なことは話さないと)一筆、取られたらしい。おれも一筆取られるかな」

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2009年10月11日のニュース