佑ちゃん通算25勝目!連投で250Kも

[ 2009年10月11日 06:00 ]

<立大・早大>6回2失点で勝ち投手となり、大学通算25勝をマークした早大・斎藤佑樹

 東京六大学野球リーグ第5週第1日は10日、神宮球場で1回戦2試合が行われ、第1試合の早大は先発の斎藤佑樹投手(3年)が6回2失点で今季負けなしの3勝目。リーグ戦では通算25勝目を挙げた。早大は開幕5連勝。第2試合は明大が終盤の猛攻で東大を13―1で下し、先勝した。

 当たり前のように、また1つ白星を重ねた。斎藤が6回を2失点にまとめ、早大投手としては02年・和田以来となる通算25勝目を挙げた。
 「30勝という1つの目標はありますけど、そこに早く到達できるようにすんなり25勝目を勝ち取れたのは大きいと思います」。持ち前の修正能力を見せつけた。3回から小雨が降る悪コンディションにも「力の加減を調整した」と直球の球速に変化をつけることで打者を幻惑。初回に大学最速となる149キロ。早実時代にマークした自己最速に並ぶ球速を叩き出しながら、力に頼らず120キロ台の直球まで織り交ぜて制球ミスを防ぎ無四球。序盤は7歩だった投球時のステップ幅を「無駄に広かったので縮めた」と中盤からは6歩半に修正。3―1の6回1死二、三塁のピンチでも「1点はしようがない」と開き直って内野ゴロによる1点で切り抜けた。
 6回89球での降板には「あすもあるかもしれない」と連投も辞さない構え。通算250奪三振まであと2つ。ひたすら勝ちに徹する斎藤に、記録は自然とついてくる。

 ≪ドラフト候補の大石が好投≫早大の斎藤と並んで来秋ドラフトの目玉となる大石が2番手で試合を締めた。7回から登板すると自己最速タイの154キロをマークするなど3回2安打無失点。今季斎藤が登板したすべての試合で救援して3勝を援護している右腕は「監督から抑えと言われているので毎試合覚悟はできています」。4試合で11回を1失点で防御率0・82は現在リーグトップだが「まだフォームのバランスが悪い」と笑顔はなかった。

  <明大にインフル禍!エース野村も…>終盤に打線が爆発したものの、1―0の7回に東大に同点に追いつかれるなど苦しい試合内容に善波監督の表情はさえなかった。「スタート(スタメン)の選手はもう少し、しっかりしてもらいたい」。エースの野村ら一部の部員がインフルエンザに感染したため、初戦先発は難波。来週は上位生き残りを懸けて慶大との大一番も控えるが「なるべく早く(野村に)戻ってきてもらいたいんですが…」と指揮官は最後まで歯切れが悪かった。

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2009年10月11日のニュース