阿部が１回に満塁本塁打！巨人が３連勝

　【巨人６－３ヤクルト】一回２死無走者から打線がつながってできた満塁のチャンス。巨人の阿部は、館山の真ん中低めに入ってきた球を逃さなかった。

　すくい上げるようにとらえ、なおかつ右手首を返さず、左手で押し込んだ打球は、左中間席に飛び込んだ。技ありの一発は今季２本目で、原監督に並び、長嶋元監督を１本上回る通算８本目の満塁弾。「甘い球をしっかりと仕留めることができている。球のとらえ方もいいし、いい状態だ」とうなずいた。
　主砲のラミレスが日本語で「シンジラレナイ」と連呼し、亀井も「すっ飛び過ぎですよ」と横やりを入れるほどの量産ぶりだ。２戦連発で、９月はこれで１１本塁打。自身が２００４年にマークしたプロ野球タイ記録の月間最多本塁打１６本の更新も夢ではなくなってきた。
　この日は一塁の守備に就き「打つことに集中できた」。チームの優勝マジックは６となり「打って貢献できているのはいい」と胸を張った。阿部が、順調に優勝へのカウントダウンを進める立役者になっている。