今井がプロ1勝!阪神を1・5差で追う

[ 2009年9月19日 06:00 ]

<神・広>プロ初勝利をあげ、ウイニングボールを手にする今井

 【広島5―4阪神】長かった。広島の今井が、4年という歳月を経て、手中にしたプロ初勝利。それもCS争いの佳境ともいえる阪神、ヤクルトとの6連戦の初戦を勝ったのだから価値があった。

 「自分の1勝もうれしいけど、この大事な初戦を勝てたことの方がうれしい。(ベンチで待っている間は)ドキドキしたけど、(救援陣が)抑えてくれると思った」
 昨季までの3年間は1軍登板はなし。今年8月にプロ初先発して以降、好投してもなかなか白星につながらなかった。この日は2回に2点を許したが、粘りの投球で6回途中まで追加点を許さなかった。
 甲子園から遠く離れた出身地・新潟で、今井の家族も初勝利に沸いた。長岡市の自宅では母・公子さん(53)、兄・陽一さん(28)がテレビ観戦。公子さんは「ハラハラして見ていましたが、最後は皆さんに助けていただきました」と声を弾ませた。苦労をかけた分、今井も「ファームのコーチとか、お世話になった方々に感謝したい。ウイニングボールは両親に贈ります」と言い切った。
 ブラウン監督も「今井はもともと、力も素質もある。シーズンの大事な時期に、しかも相手投手は能見。内容のある投球だった」と絶賛。これで4位ヤクルトには1ゲーム差、3位阪神にも1・5ゲーム差と再び“射程圏”にとらえた。残り17試合。一瞬たりとも、息の抜けない試合が続く。

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2009年9月19日のニュース