帆足が完封、4連続完投「ワクを抜かしたい」

[ 2009年9月19日 06:00 ]

<西・ソ>完封で8勝目をあげ、渡辺監督と握手をかわす帆足

 【西武6―0ソフトバンク】完封勝利の瞬間に突き上げた左腕が誇らしげだった。チームとしては06年の涌井以来となる4連続完投。西武・帆足はそれを伝え聞くと「いいこと聞いた。ですね。上から目線に立ちたいですもん」と不敵に笑った。

 最後までマウンドに立っていることが先発投手の理想なら、それを十二分に実現している。初回こそ2死から連打を浴びるが、多村を持ち味の真っスラで遊ゴロに仕留めた。「ストレートが切れているのは感じていた」と内角をグイグイ突く強気の投球で2回以降はわずか2安打。2試合連続の無四球に「どんどんストライク先行でいった結果」と振り返った。
 チームの黄金時代を築いた背番号47に左腕でエールを送った。尊敬している横浜の工藤が15日に戦力外通告を受けたことが判明。昨年の日本シリーズ期間の練習で、佐々木チーフトレーナーから譲り受けた工藤の当時のグラブを「験を担いで」使ったほど。帆足にとっては「電話するのも緊張する」ほどの存在だ。そのグラブはロッカーに大切に飾ってある。「工藤さんはまだやれる。すっと背中を追い続ける存在であり続けてほしい」と現役続行を誰よりも望んでいる。
 3位の楽天が勝ったため、3ゲーム差は変わらない。だが、26日と10月3日の楽天戦に先発する予定の左腕は「またいい感じで回ってきますね」。帆足は楽天戦通算15戦に登板して8勝。球団創設以来、負けたことがない。

 ▼西武渡辺監督(完封勝利の帆足に)文句のつけようがない投球。真っすぐに力が出てきて、打ち取るバリエーションが増えている。
 ▼西武原(4回1死一、三塁で投前スクイズ)次の1点は大きな1点だったので必死にいきました。

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2009年9月19日のニュース