山崎武あきらめん!V36号でおかわりと3差

[ 2009年9月19日 06:00 ]

<楽・ロ>お立ち台に立つ(左から)リンデン、渡辺直、山崎武

 【楽天9―5ロッテ】“ドッカン”でシルバーウイーク突入だ。16安打の猛打ショー。苦しむマー君への強力援護は、主砲の一発が号砲だった。2―2の3回、山崎武が勝ち越しの左越え36号ソロ。西武・中村に3本差に迫る決勝弾にタケシ節もさえた。

 「将大(田中)が久々にフラフラしてたからね。打った瞬間、行くと思ったよ。タイミングがよかったよな。3本差?いやあ、夢は追い続ける。あきらめる数字じゃないよな」。11月に41歳を迎えるが、88年門田の40歳を更新する最年長キングの可能性も出てきた。
 不惑の主砲は初回に左越えエンタイトル二塁打を放つと、本塁打、右前適時打と4回までに3安打。7回の最終打席は左前打で、昨年まで通算11本の三塁打は出ずサイクル安打は逃したが4安打2打点。打ちまくったのにはわけがある。
 試合前、野村監督がフライアウトの多い渡辺直を公開説教した。「お前はライナーを打ってヒットで出て、盗塁して1億稼ぐんだろ。何だあの練習。今度やったらぶん殴るぞ」と激怒。返す刀で、三振が多いリンデンを「あんな外国人いらんわ」と切り捨てるなど語気を荒らげた。
 そんな不穏な空気はすぐにナインに伝わる。やや沈みがちだったベンチを勇気づけた3回の一発に「ここを乗り切れば、クライマックスシリーズ(CS)が見えてくる」と山崎武。その直後にはリンデンが9号2ラン。渡辺直も3安打1得点1打点と発奮した。
 西武が勝ちCS進出マジック再点灯は逃したが、野村監督も試合後は「ホームランのタイミングが非常に良かった。攻撃の面ではいうことない」。指揮官と大ベテランの“ドカン”が効き、敬老の日を含むシルバーウイークに突入。年長者を敬う精神が大事です。

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2009年9月19日のニュース