横浜 次期社長は元電通マン

[ 2009年9月19日 06:00 ]

 横浜の次期球団社長に都内の番組製作会社会長の加地隆雄氏(69)が就任することが18日、分かった。今季の横浜は開幕から低迷し、46勝81敗と現在両リーグ最低の勝率で2年連続最下位が決定的。若林貴世志オーナー(66)は成績不振を招いたフロントの責任を厳しく追及し、佐々木邦昭球団社長(62)は来年3月の任期を待たず辞任することが決まっていた。球団再建へのかじ取り役として、加地氏に白羽の矢を立てた。

 加地氏は前職の電通時代から、横浜の親会社TBSの看板番組「水戸黄門」の制作に深くかかわってきた。その後、番組製作会社へ転籍。カール・ルイスを起用したイベントを手がけるなどスポーツ事業にも精通。テレビ業界のデジタル化にあたっては時代劇コンテンツ協議会を立ち上げるなど、伝統芸と革新の融和を訴えてきた。電通時代には横浜支社次長を務め地元への愛着も深い。
 横浜は5月18日に成績不振により大矢監督を休養させ、今月12日には田代監督代行に来季は1軍監督として契約しない旨を通告。ベテランの工藤、仁志に戦力外を通告するなど巻き返しへ改革を断行中だ。GM職を担った村上チーム運営部門統括も佐々木社長と同じく辞任が決まっている。

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2009年9月19日のニュース