中日・山本昌「なんか凄い」44歳 22年連続勝利

[ 2009年9月12日 06:00 ]

<中・ヤ>今季初勝利で22年連続の勝ち星を挙げ、お立ち台で笑顔の山本昌

 【中日3―1ヤクルト】ちょうど1カ月前の8月11日に44歳になった。夏の暑さも終わろうかというころに、山本昌が今季初勝利を挙げた。

 これでセ・リーグ新記録の22年連続勝利をマーク。「こういう日が来ると思って頑張って良かった。22年連続?ピンと来ないけど、なんか、凄いですね」と人ごとのように笑った。
 6月13日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の今季4度目の登板。直球は最速140キロをマークするほど躍動感があった。特にさえたのは内角への厳しい攻めだ。初回2死一、三塁は、ガイエルを内角スライダーで三邪飛に。4回2死二塁では、宮本を内角直球で詰まらせて遊ゴロに打ち取った。6回を投げ、被安打は3。失点は川島慶のソロ本塁打だけだった。
 2軍では泥にまみれてきた。投球回数102回はウエスタン・リーグ1位。自分の年齢の半分にも満たない若手とも対戦し「楽しめましたよ」と、まだまだ負けられないという刺激に変えた。通算205勝目。「ここまで時間がかかったのは初めてだけど、これから大事な試合もあるんで頑張りたい」。山本昌の26年目のシーズンの本番はこれからだ。

 ≪こちら20年目 井上今季初ヒット≫プロ20年目、井上が今季27打席目で初安打を放った。2―0の5回2死一、三塁で、バットを折りながらも左前へ落とす適時打。一塁ベース上で目を潤ませた38歳は「ヒットを打つのがこんなに難しいものかと身に染みた。試合後にメールがパンクするぐらいきて、いろんな人の支えがあったんだなと感じた。野球人生の中でも大きな1本だった」と感激の面持ちだった。

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2009年9月12日のニュース