指揮官はしびれを切らした 上原「先発希望」も微妙

[ 2009年9月12日 11:54 ]

 オリオールズの上原の大リーグ1年目が終わった。2カ月半のリハビリも終盤に差しかかったタイミングで幕は下りた。患部に残る痛みから「今の状態では投げられない」と慎重な上原に対し、トレンブリー監督は「もう時間がない」としびれを切らした。

 2年1千万ドル(約9億1千万円)でオリオールズと契約し、念願の大リーグ入り。だが、春季キャンプで脚を痛め、シーズン中は2度の故障者リスト(DL)入り。度重なる戦列離脱、試合中盤から球威が落ちるスタミナ不足…。球団は、先発ではなく救援の方がよいとみて、復帰後の登板で確認するつもりだった。
 一方、チームが優勝争いから脱落した状況に「再発だけは困る」と、上原が復帰より完治を優先していたのは事実。単調なリハビリも「いつかマウンドに上がる。米国には野球しに来たんだから」という完治を目指す気持ちに支えられていた。
 上原は、この日も来季は「先発希望」を口にした。自分の希望をかなえるためには、故障を治して力量を疑問視する声を封じるしかない。(共同)

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2009年9月12日のニュース