ヤク 勝つには勝ったけど…また横浜に苦戦

[ 2009年8月5日 06:00 ]

 【ヤクルト5―4横浜】本当なら20分前に終わっているはずだった。ベンチ裏に出てきたヤクルト・高田監督が壁にもたれて、思わずこうつぶやいた。

 「すんなりいかないねえ。勝ったからいいというもんじゃない。勝ち方が問題だよ」。当初は8回のデントナの一発で逃げ切る予定だった。9回のマウンドは絶対的な守護神・林昌勇(イム・チャンヨン)。それが先頭の代打・森笠に移籍1号を浴びてしまう。しかも今季初被弾。相性の悪い横浜戦の落とし穴にまたもはまったのだ。
 それでも、続く9回1死満塁は左翼・青木の好返球でタッチアップの三塁走者を刺殺。10回2死から相川の左越え二塁打で勝ち越してやっとの思いで逃げ切った。
 ヒーローインタビューで古巣・横浜ファンのブーイングを浴びた相川は言った。「その(決勝二塁打の)前に林昌勇が打たれてる。捕手としては複雑。優勝争いする気でやってるから」。勝っても喜べない。でも、勝ってよかった。「負けてたらえらいことになっていたよ」。高田監督の本音が響き、これで横浜戦は今季3勝8敗。首位・巨人を追うために価値ある1勝なのは確かだ。

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2009年8月5日のニュース