まさに亀井デー!9回同点弾&延長サヨナラ弾!

[ 2009年8月5日 06:00 ]

<巨・広>延長11回1死二塁、右越えにサヨナラ本塁打を放った亀井義行は本塁でナインの祝福を受ける

 【巨人6―4広島】北の大地で亀井のバットが爆発した。巨人は4日、亀井義行外野手(27)が9回に14号同点2ランを放つと、延長11回に15号2ランを右翼席に運び劇劇なサヨナラ勝ち。9回に同点弾、延長でサヨナラ弾は巨人史上初の“快挙”となった。4回の二盗の際には相手失策に乗じて一気に本塁を陥れるスーパー走塁も披露。まさに「亀井デー」となった。

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 延長11回、亀井の打球は両翼96メートルの旭川・スタルヒン球場の右翼席最前列に飛び込んだ。ナインの手荒い祝福の後、原監督の抱擁が待っていた。もみくちゃになったユニホームを丁寧に整え、お立ち台に上がった。
 「打つしかないので、思い切り行きました。ちょっと上がりすぎてどうかなあと思っていたんですけど、ファンのみなさんの声援が後押ししてくれました」 
 2発4打点1盗塁。3度もリードを許す中、劣勢を1人ではね返した。バットで足で、野球選手としての頭脳をフルに回転させた。

 ◆スキを突く走塁 1点を追う4回、2死から中前打で出塁すると、二盗を仕掛けた。捕手からの送球が右足に当たり、左翼方向へ転々とする間に三進。ベースを回りながら末永の動きを横目で追った。一度スピードを緩めたが、そこから急発進。慌てた末永の送球は間に合わず、本塁を奪った。「僕も少しは走れますので。三塁に行った時にレフトが遠かったので行ってみようかなと。ああいうプレーができて良かった」

 ◆配球を読んだ2発 2点を追う9回1死二塁。永川が2球続けたフォークを見送り1―1。2球目に低めのボール球を平然と見送り、フォークを投げにくくさせたと確信した。3球目、内角直球を中堅右へ運び「悔いのないスイングをしようと。まさか打てるとは思っていなかった」。そして11回1死二塁。横山が2球続けた外角直球を見送り0―2。前の打席で一発を放っており、まともな直球でストライクを取りに来ないと読んだ。3球目、内角低めのスライダーをとらえ「インサイドを狙っていた」としてやったりの表情だった。

 原監督も「素晴らしい。このところ一番落ち着いていい形でやってくれている。堂々と戦っている姿は頼もしい」と称えた。チームは広島に6勝5敗(2分け)とし、セ全球団に白星を先行させた。「打てる日も打てない日もある。あしたに切り替えます。中日がどうとか気にしていない」と亀井。頼りになる5番打者が、頭でチームを救った。

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2009年8月5日のニュース