土壇場12回…鈴木同点1号!巨人なんとかドロー

[ 2009年8月5日 22:03 ]

12回、同点ソロを放った鈴木(左)を迎える巨人・原監督

 【巨人3―3広島】巨人が土壇場の粘りで引き分けに持ち込んだ。再三の好機を生かせず、延長12回に1点を勝ち越されたが、直後に鈴木の1号ソロでなんとか追い付いた。広島は12回にクルーンの暴投で勝ち越したが、4番手の青木勇が期待に応えられず、踏ん張ることができなかった。

 ≪しかし1差…≫巨人は延長12回に1点を勝ち越されながらも、鈴木の今季1号で追いついた。両打ちの鈴木だが、今季は機会が少ない左打席での価値ある一発に「とにかく塁に出ることを意識した。左打席の準備はしっかりやっていたので、その成果が出た」と喜んだ。
 敗戦を免れはしたものの、勝てる試合と言えた。8回は無死一塁で小笠原が二ゴロ併殺打、9回は古城が送りバントを失敗。延長に入っても拙攻は変わらず、10回1死三塁からは松本、小笠原の上位が倒れ、続く11回の無死二塁も得点できなかった。
 勝ち越す好機を逃し続ければ、勝利の女神もそっぽを向く。原監督は「投手陣は頑張っているのだから、打線の方が“あと一本”という部分で反省するところがあった」と悔しさをにじませた。
 後半戦に入って初めての連勝を自ら手放すような展開で引き分けにとどまり、振り向けば中日の姿が1ゲーム差に近づいた。首位を快走するムードは完全になくなった。

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2009年8月5日のニュース