柳ケ浦15日出陣 遺族「生徒に責任ない」

[ 2009年7月13日 06:00 ]

 大分・日出(ひじ)町でバスが横転し、全国高校野球選手権大分大会開会式に向かっていた柳ケ浦の野球部員が死傷した事故で同校は12日、事故を受けて13日から15日に延期された同大会の初戦に野球部が出場することを明らかにした。

 記者会見した馬場教頭によると、事故で亡くなった2年生吉川将聖君(16)=奈良県出身=の母・歌織さん(38)は、弔問に訪れた高橋校長に「息子も甲子園を目指して頑張っていた。生徒たちに責任はなく、彼らの夢を実現させてほしい」と出場を訴えたという。県高野連側は事故に遭った部員の精神的ショックが大きいことに配慮。中津北との初戦を1回戦最終日の15日午後4時に延期していた。
 この日、同校では午前10時からPTA評議委員会、午後1時から約240人が集まった保護者会が行われたがともに取材陣はシャットアウト。学校側が事故の状況や対応について説明した。
 また、亡くなった吉川将聖君の通夜は13日午後7時から、葬儀・告別式は14日正午から、いずれも奈良県桜井市黒崎717の1「花のなかむらオリジナルセレモニー会館」で営まれる。

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2009年7月13日のニュース