松井秀 3戦ぶりスタメンで意地の一発!

[ 2009年7月13日 06:00 ]

<エンゼルス・ヤンキース>8回1死無走者、松井は右越え本塁打

 【ヤンキース8―14エンゼルス】ヤンキース・松井秀喜外野手(35)は11日(日本時間12日)、エンゼルス戦で3試合ぶりにスタメン復帰。3打席連続三振で迎えた8回の第4打席に、今月4本目となる14号ソロを右中間に放った。球宴前での14本塁打は、メジャーでは自己2位タイのペース。しかし、松井の一発も及ばず、8―14で敗れ、首位レッドソックスに2ゲーム差と後退した。

【ヤンキーススタジャン


 今度こそ届いた。7―10の8回1死。4番のA・ロドリゲスの一発に続き、松井がバルジャーの外角スライダーを力強くとらえた。
 「当たりはよかったんですけど、若干詰まり気味だったので“どうかな?”って感じでした」。前日の試合では代打で右翼フェンス際への右飛。「ヤンキースタジアムなら入ってたね」と“幻の一発”に苦笑したが、右中間深くに運ぶアーチで面目躍如だ。今月は出場9試合で打率・444、4本塁打、12打点と変わらず好調。DHを使って主力選手に定期的に守備の休みを与えるチーム方針により、2戦連続でスタメン落ちしたが、そのうっ憤を晴らした。
 だが、課題もある。先発右腕ウィーバーから、第3打席までいずれも三振を喫した。メジャー移籍後、同一投手からの3打席連続三振は、04年4月21日ホワイトソックス戦でガーランドから喫して以来2度目の屈辱。「両サイドのコントロールがよかった」。エ軍バッテリーは松井に対して全19球中、約37%にあたる7球を内角に配した。前カードのツインズ戦2試合では内角が約9%(35球中3球)だったように、これまで相手チームの配球は外角中心だったが、本塁打量産とともに内角を厳しく突くようになってきた。それを克服しなければ、さらなるペースアップは難しい。
 この試合では、今月から新加入した外野兼DHのライバル、ヒンスキーが2本塁打しただけに「あすにつながればいいと思う。最後に甘い球がちゃんと打ててよかった」とは本音だ。12日は前半戦ラストゲーム。後半戦に弾みをつけるため、1打席も無駄にはしない。

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2009年7月13日のニュース