ノムさんに見せつけた!岩隈今季初完投で5勝目

[ 2009年5月16日 14:20 ]

今季初完投で勝利し、野村監督(右)と握手する楽天・岩隈

 【楽天2-1ソフトバンク】心中期するものがあった。「ここで負けたら、ずるずるいく。何とかしたかった」。2連敗中の楽天のマウンドを託されたのは岩隈。エースの責任感は、今季初完投という形で実を結んだ。

 1回に先制を許したが、すぐにリズムを立て直した。「途中から打たせて取る投球ができた」と振り返ったように、2回から7回までは1安打の快調な投球。この6イニングを70球だけで乗り切ったことで、余力を残して終盤の勝負どころを迎えることができた。

 2―1の8回に1死一、三塁のピンチ。だが、「あそこは力を入れた」という内角の速球で川崎を浅い左飛に打ち取り、三塁走者の生還を許さなかった。続くオーティズはフォークで空振り三振。9回1死一、二塁は、代打小斉の三直で一塁走者が戻れず併殺で試合終了。1点差の厳しい試合を一人で投げきった。

 岩隈と田中の2枚看板を擁する楽天は、12球団で唯一3連敗がない。「チーム状態は良くないが、エースがビシッと投げてくれれば連敗は防げる」と野村監督。その言葉を体現する背番号21の力投だった。

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2009年5月16日のニュース