片岡爆発的復活の裏に“馬クン”あり!

[ 2009年4月16日 23:34 ]

ソフトバンクに大勝し、笑顔でナインを迎える西武・渡辺監督(中左)、2勝目の西口(同右)

 【西武12―5ソフトバンク】午後2時半、西武の片岡は、死球禍の左足を引きずりながらサンダル姿で球場入りした。だが、前夜に志願した4試合ぶりの先発出場が認められると、痛々しい姿がうそのようにダイヤモンドをはつらつと駆け回った。

 1回に左中間二塁打で出塁すると、佐藤の犠打と中島の犠飛であっという間に先制のホームイン。3回に左中間にソロを叩き込むと、四球で出塁した5回は盗塁など足で揺さぶり、中村の3ランにつなげた。不屈のリードオフマンに導かれた12点の大勝に、ベンチは盛り上がりっぱなしだった。
 片岡は「休養十分の僕が頑張らないと。西武らしい野球ができた」と胸を張った。11日の死球からは苦闘の連続。気圧の変化を避けるため、仙台から1人だけ飛行機を使わずに熊本入り。血液の流れを妨げるとの持論から普段はアイシングをほとんどしないが、早期復帰を誓い、熊本で冷却効果があるとされる馬肉を手に入れ、患部に繰り返し当てた努力が実った。
 「うちの中心。出てくるときっちりと仕事してくれるね」と渡辺監督は笑顔で語る。頼もしきリードオフマンの復帰で今季初の単独首位。抑えのグラマンの故障も吹き飛ばす、強力な追い風が吹いた。

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2009年4月16日のニュース