武田勝4年目の初歓喜は“おまけ付き!”

[ 2009年4月16日 22:30 ]

 【日本ハム7―1オリックス】頼れる左腕が万全の状態で戻ってきた。今季初先発の日本ハムの武田勝が、オリックスの強力打線を6安打1失点に封じ、プロ4年目で初の完投勝利。しかも、無四球のおまけ付きだ。持てる力を振り絞って106球を投げ抜き「最後はガッツポーズをする気力もなかった」と充実感を漂わせた。

 許した得点は2回、ローズの本塁打による1点だけ。一発を浴びたことで、逆に「落ち着いた」。低めを丁寧に突き、打たせて取った。
 3月には発熱で体調を崩し、チームを離れた時期もあった。調整が遅れたことで開幕ローテーションから外れ、2軍で2試合に先発。しかし、計11回を投げて16安打10失点と散々だった。自信を失いかけたが「全部悪いものを吐き出したと思って、気持ちを切り替えたのが良かった」。前向きな姿勢が好投を生んだ。
 チームでも完投勝利の一番乗り。マウンドへ駆け寄るチームメートに「何をしていいのか分からなくて。次は堂々としていたい」。笑顔の周囲とは対照的に、戸惑う姿が初々しかった。

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2009年4月16日のニュース