巨人6連勝!鈴木尚&木村拓が引っ張る

[ 2009年4月16日 06:00 ]

<ヤ・巨>6回2死二、三塁、右前に適時打を放つ鈴木尚広

 【巨人6―2ヤクルト】巨人は15日、ヤクルトに快勝し、1引き分けを挟んで6連勝。開幕10試合を単独首位で通過した。開幕5戦目から昨季の“定位置”1番に戻った鈴木尚広内野手(30)が同点の6回に勝ち越しの2点適時打。木村拓との好調な1、2番が引っ張るチームはリーグ3連覇へ、最高のスタートダッシュを切った。

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 負けない。投打で相手を圧倒する強さがある。ベンチの雰囲気を問われた鈴木は、こう言い切った。「負ける気がしない。(昨年9月の)12連勝の時の勢いを感じます」。決勝打を含む2安打で6連勝(1分け挟む)に貢献。チームは開幕から10試合を6勝2敗2分けで単独首位を守った。
 初回に7試合連続安打となる右前打を放ちながら盗塁に失敗。4回は2点を先取して、なお2死満塁で初球を簡単に右翼に打ち上げた。同点で迎えた6回2死二、三塁。木田が投じた134キロのフォークを右前に運び、決勝の2打点を挙げた。送球間に二塁に達し、続く木村拓の中前打で快足を飛ばして生還。「力まずいつもと変わらぬ気持ちで打席に入れました」と満足顔で振り返った。
 昨年7月から1番・中堅に定着したが、今季開幕は2番。開幕カードの広島3連戦で打率・167に低迷し「考えすぎて自分の打撃ができない」と悩んだ。亀井との1、2番が機能せず、開幕3連戦を2敗1分けとした原監督は打線を柔軟に組み替えていく方針を決意した。4月8日の横浜戦(横浜)から“本職”の1番に起用され、ここまでの6試合で27打数12安打、打率・444。鈴木、木村拓の1、2番コンビが計3打点をマークし、昨季は開幕3連敗を喫した神宮での今季初戦を制した指揮官は「1、2番でそつなく点が取れたね」と目を細めた。
 07年に課題だった打撃に関する「3年計画」を立てた。上半身に対する下半身の連動を意識する反復練習、グラウンド外では体幹の筋力アップに徹した。昨季は規定打席には達しなかったが、打率・304、30盗塁で自身初のゴールデングラブも受賞。07年以降、休日はすべて返上して打撃フォームを確認している。「3年計画の3年目なので成果が楽しみです」と鈴木。集大成の09年。地道な努力は必ず報われる。

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2009年4月16日のニュース