さあ米国戦 松坂は思いの差見せつける

[ 2009年3月22日 16:51 ]

 【侍ジャパン】米メディアから原監督にこんな質問が出た。「レッドソックスのファンはなぜ松坂がWBCにこんなに入れ込んでいるのか、理解できないと言っている。どう思うか?」

 原監督は短く答えた。「松坂はいつでもそうだということ」
 松坂が伝統あるドジャースタジアムで、メジャー勢で固めた野球の発祥国相手に投げる。日本のエースとして―。
 今大会3度目の先発を、敗れると敗退という初めての状況で迎える。21日は静かにそのときに備えた。スパイクを履いて外野の芝の上で、けん制など実戦的な動きで仕上げた。最後のブルペン入りは18日と今回は間隔を空けたが、これも感覚を重視する独特の調整法か。確かなのは普段通り、前日はコメントしないということだった。
 有力投手に辞退者が続出した米国。松坂は「これほど愛国心を大事にする国なのに…。僕には分からない」と疑問を呈し、自らのスタンスをこう語っている。「僕は常々、代表に呼ばれるべき投手でありたいと思っている。その声が掛かれば喜んで参加する。それだけのこと」。最後になるであろう先発は懸けてきた思いの差を見せつける登板でもある。

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2009年3月22日のニュース