球速ヨシ制球ヨシ!由規開幕2戦目先発へ

[ 2009年2月26日 06:00 ]

<ヤクルト・ロッテ>ロッテ打線を封じる由規

 【ヤクルト2―1ロッテ】ヤクルトの由規投手(19)が25日、ロッテとの練習試合(沖縄・浦添)に先発した。最速152キロをマークするなど150キロ台を連発し、ベストメンバーを組んだロッテ打線を4回2安打無失点。プロ2年目の成長を見せ、開幕2戦目となる4月4日の阪神戦(京セラドーム)の先発の可能性も出てきた。

【東京燕軍グッズ


 “泣き虫王子”も今は昔。プロ2年目を迎えた由規が着実な進化を見せた。ベストメンバーを組んだロッテ打線を相手に4回2安打無失点。「オーラがあるし、投げづらかったけれど、開幕前にいい打者に投げられて良かった」と振り返った。
 昨春キャンプでは制球難に苦しんだが、今年の由規は違う。制球が安定し、内角攻めで投球の幅を広げた。打者14人に対し、内野ゴロで8個のアウト。また昨季は球速が10キロ近く落ちてしまうという課題を抱えていたセットポジション時も、「自分の思うように、指にかかるボールがあった」と毎回走者を背負いながら後続を断った。その中、4回に井口と対戦した場面では152キロをマーク。開幕投手はエースの石川が大本命だが、由規は4月4日の2戦目に急浮上しており、対戦相手となる阪神の飯田スコアラーは「コントロールがだいぶ進歩している」と警戒を強めた。
 もっとも今後に課題も残した。初回に先頭・西岡をいきなり四球で歩かせ、続く2回にも先頭の井口をカウント2―1まで追い込みながら、「正直、三振を取ろうという欲が出ました」と甘く入ったスライダーを右前へはじき返された。「課題は立ち上がり。しっかり修正していきたいです」と話した。
 高田監督も「真っすぐは走ってるみたいだし、変化球がもう少しコントロールされてきたらいいね」とさらなる成長を促した。次回登板は3月5日の日本ハム戦(札幌ドーム)が濃厚。同期のライバル・中田と対決する可能性もあり、「昨年は2軍でも対戦したけれど、今回は自分の力を試す感じ。1年でどれだけ変わっているか」と口元を引き締めた。

続きを表示

2009年2月26日のニュース