田沢、たった4球で“プロ初勝利”最速は150キロ!

[ 2009年2月26日 08:40 ]

ボストン・カレッジ戦の5回に登板し、1回を3者凡退に抑えたレッドソックス・田沢

 レッドソックスの田沢純一投手は25日、フロリダ州フォートマイヤーズで学生相手のオープン戦(=7イニング制)に4番手で登板。0―1で負けている展開で5回を3者凡退に抑え、チームが7―1で逆転勝ちして勝利投手になった。

 上々の“プロデビュー”だった。気温20度を超え、青空が広がるフロリダの球場。マウンドに背番号86が立った。投手交代のアナウンスにファンの反応は鈍かったが、投球は圧巻だった。
 0―1の5回表。先頭打者を初球の速球で詰まった右飛に仕留めると、次打者も初球の速球でボテボテの二ゴロ。3人目はファウル後の速球で投ゴロ。4球すべて速球で、最速150キロ。大学生に付け入るすきを与えなかった。
 ベンチに戻りハイタッチで迎えられた田沢は「(緊張して)あまり覚えていない。みんなに良かったなと迎えられた。うれしかった」と安堵の表情だった。昨秋以来という試合に加え、慣れない環境での準備に緊張はピークに達していたが、フランコナ監督は「きちんと自分を制御し、冷静そのものだった」。ファレル投手コーチも「まったくおじけづいたところがない。真っ向勝負していた」と褒めた。
 「変化球を全部使おうと思っていたのに4球で終わってしまった」と話す田沢。次回登板は28日のノースイースタン大との試合。中継ぎで2イニングの予定だ。
(共同)

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2009年2月26日のニュース