工藤、熱く語る「彼らのためにも1球もおろそかにしない」

[ 2009年2月26日 07:09 ]

 横浜・工藤がキャンプ休日に南城市内の児童養護施設「島添の丘」を訪問。66人の子供たちに「僕がこうしてできるのは周りの支えがあったおかげ。みんなも夢があったらあきらめないで頑張ってほしい」とメッセージを送った。

 口調は次第に熱を帯びてきた。「何度も野球を辞めようと思った。小学生の時は野球を辞めて体操部に入ったし、中学もハンドボール部だった。でも周りの人が野球に引き戻してくれた」と感謝の念を口にすると、「家庭も貧しくて兄貴のお古しか着せてもらえなかった。何ができるとなったら僕には野球しかないと思っていた」と当時の心境を告白。雑談をしていた子供たちも真剣な表情で耳を傾けていた。
 直筆サインボールを全員に配ると、キャッチボールでは汗だくになりながら自ら投げて手本を示した。予定を大幅にオーバーする2時間以上の滞在。熱意は伝わっていた。子供たちに「150キロ出して!」と激励されると、「150はちょっと…今年は145キロを狙います」と力強く約束。施設から帰る際も「しっかり宿題やれよ」、「受験頑張れよ」と子供1人1人に声を掛けた。
 昨年左ひじ痛の影響で未勝利。正念場を迎えた45歳左腕も子供たちからエネルギーをもらった。「励ますつもりがみんなの明るく頑張ろうという気持ちに元気をもらえた。彼らのためにも1球もおろそかにしてはいけない。良いシーズンにしたい」と表情を引き締めていた。

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2009年2月26日のニュース