右へ右へ右へ…集中力違う 今年のおかわり君は進化した

[ 2009年2月26日 07:19 ]

 西武の中村剛也内野手(25)が25日、宮崎・南郷キャンプで居残り特打を行った。109スイングで柵越えは22本。外野ネットの最上部に直撃する推定140メートル弾を放つなど、2年連続本塁打王へ順調な調整を続けている。

 観客席からは驚きの声と拍手が起こった。次々と打球がスタンドに吸い込まれた。それでも中村は「調子は悪くないけど、まだまだこれからです」と表情を引き締めた。
 今キャンプでは“進化”を見せている。広島との練習試合と紅白戦3試合で計4本塁打をマークしているが、そのうち3本を中堅より右方向へ運んでいる。昨季は46本塁打でタイトルを獲得も、リーグワーストの162三振。中村は「本塁打の確率を上げるため三振を減らしたい」と今季の目標を掲げる。しかし、三振を避けるため当てにいくスイングになっては持ち味が消えてしまう。「上から強くボールを叩くこと」。ティー打撃から強い意識を持って練習している成果が、右方向への本塁打増につながっている。渡辺監督も「昨年とは打席での集中力が全く違う。ボールにバットをうまくかぶせているし、打ち損じが減った」と成長に目を細める。
 春季キャンプも残り1日。「あとは実戦で調子をどんどん上げていく」と中村。今季は右翼スタンドへの本塁打でファンを魅了する。

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2009年2月26日のニュース