巨人4発快勝!夢つなぐ「5差」!

[ 2008年9月12日 18:16 ]

6回、巨人2死一塁、右越えに2ランを放ち“一発ポーズ”で一塁へ向かう脇谷

 【巨11―7ヤ】巨人は6―7の6回、脇谷の今季1号2ランで逆転。7回には代打の谷が9号3ランを放って突き放した。3番手の山口が10勝目を挙げ、初の2けた勝利。阪神が負け、夢をつなぐゲーム差は「5」となった。

 打った瞬間に確信した。巨人は6―7の6回、脇谷が逆転の1号2ラン。「手応えがすごく良くて、人生で初めてゆっくり走ってしまいました」。打球が右翼席へ届く前に右手を高く上げ、大歓声を浴びながらダイヤモンドを1周した。

 相手に逆転を許した直後の2死一塁で打席へ。「次につなげば、小笠原さんがいる。安打でも四球でも死球でも良かった」と無欲で打席へ向かった。押本の初球、高めに抜けた変化球に自然と体が反応。6月4日以来の先発起用に最高の形で応えた。

 開幕前は二塁手のレギュラー候補最右翼だったが、後輩の坂本にその座を奪われた。「自分より若い選手が力をつけて結果を出しているのを見て、悔しかった。1軍の試合を見られなかった時期もある」と振り返る。めげそうになった時は、昨オフ結婚した妻に「腐らず、焦らず」と励まされ、乗り越えてきた。

 それだけにこのチャンスにかける思いは強かった。「今季はずっと苦しかったけど、これで少し吹っ切れた。最後の最後に大暴れしたい」。長い2軍暮らしで真っ黒に日焼けした顔に、満面の笑みが浮かんだ。

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2008年9月12日のニュース