引退危機乗り越え…守護神・斎藤間に合った

[ 2008年9月12日 08:35 ]

7月9日のブレーブス戦で17セーブ目を挙げたドジャースの斎藤

 ドジャースの斎藤隆投手がナ・リーグ西地区優勝へのラストスパートに間に合った。右ひじを痛めて故障者リスト(DL)入りしてから約2カ月。13日(日本時間14日)に出場登録される予定で「やれることはやった。どんな場面でも一生懸命やる」。

 10日には2度目のフリー打撃登板で26球を投げ、復帰の準備を終えた。球速は戻った。ひじに負担のかかるシュート、スライダーの制球も問題ない。「100パーセントに近い状態」と話した。トーリ監督は、最初は点差のある楽な場面で起用すると言う。
 奇跡的な復活だ。7月12日のマーリンズ戦で痛めた右ひじは、靱帯損傷の重傷。直後は歯ブラシを持つのもこわごわだった。38歳の右腕は選手生命の危機に立っていた。
 リハビリを始めたときも、再び痛みが出れば手術か引退という不安を抱えていた。「いつ駄目になってもおかしくないなら、今できることを(全力で)やろう」。再発の恐怖を吹っ切った気持ちの方が勝ったのか、痛みは出なかった。
 残り16試合。「不安の方が大きいが、冷静にいきたい」。プレーオフを目指し、斎藤がマウンドに戻ってくる。
(共同)

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2008年9月12日のニュース