岩村 “つなぎの精神”で延長14回劇勝!

[ 2008年9月12日 06:00 ]

14回、3点本塁打を放ったレイズのペーニャとハイタッチする岩村(右)

 【レイズ4―2レッドソックス】レイズの岩村明憲内野手(29)が10日のレッドソックス戦で2安打し、勝利に貢献。延長14回には中前打で出塁し、ペーニャの決勝3ランを呼び込んだ。5時間2分の熱戦を制し「なかなか点が入らなくて苦労した。どんな形であれ、この勝利は大きな意味を持つ」と胸を張った。

 岩村の“つなぎの精神”が試合を動かした。延長14回2死無走者で迎えた第7打席。「本塁打という気持ちはあったけど、待てよと。そう簡単には打てないので左中間方向への強い打球を意識した」とカウント0―3から「打ってよし」のサインを確認し、甘く入ってきた直球を中前へ。バルデリも左前打で続き、最後はペーニャが左翼席へ運んだ。首位攻防3連戦に勝ち越し、2・5ゲーム差に拡大。ポストシーズン・マジックを11に減らした。
 メジャー2年目の今季はチームの精神的支柱となっている。01年ヤクルトで日本一、06年WBCで世界一を経験している百戦錬磨の背番号1に、マドン監督も全幅の信頼を置く。「連敗中でも、どんな嫌な負け方をしてもアキ(岩村)は動じない。非常に心強いし、その気持ちの切り替えの早さは他の選手にいい影響を与えている」と“岩村効果”を認める。
 試合後にはニューヨークへの移動に合わせて恒例の新人選手歓迎の仮装が行われ、チームのムードは最高潮。残り18試合、頂点に向かって岩村がチームを引っ張る。

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2008年9月12日のニュース