阪神4安打で零敗…3連勝の勢いプッツリ

[ 2008年9月12日 21:07 ]

 【神0-4広】9回の先頭は代打の桧山。神懸かり的な3日連続のサヨナラ勝ちを収めた前夜と同じだった。だが、頼みの桧山が三邪飛。阪神打線は、最後まで沈黙したままだった。

 分岐点は0―4の5回だった。1死から赤星が喜田の失策で一塁へ。平野が左前打で続き、今岡のゴロを再び喜田が失策し、満塁となった。相手のミスで好機をもらい、打席は金本。最高の巡り合わせだった。

 しかし、主砲が最悪の二ゴロ併殺打に倒れた。「おれが悪い」と金本は責任を背負い込む。散発4安打。六回以降は無安打に抑えられ、今季11度目の零敗を喫した。

 劇的な3連勝の勢いが、ぷっつりと切れた格好となった。岡田監督は「サヨナラをやったから、勢いがつくとかそういうものじゃない」と、吐き捨てるように言った。低調な打線が、なかなか本来の姿を取り戻せない。指揮官は「ずっと重苦しい」といら立ちを隠さない。

 「(勝っても)先発に勝ちがつく、理想の形になっていない」と厳しい岡田監督。残り22試合。貪欲な指揮官を満足させる姿に、チームはいつ戻るのか。

 ≪安藤3戦連続で白星なし≫阪神の安藤は2回につかまった。無死一、二塁から石原に先制の右前打を許し、続く喜田には痛恨の3ランを右翼席に運ばれた。女房役の矢野は「もう少し真っすぐのスピードが出てこないと」と球威不足を指摘した。
 これで3試合連続で勝ち星から見放され、15勝でトップのグライシンガーとの差は3勝のまま。試合後は足早にロッカールームへ消えた。

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2008年9月12日のニュース