清水昭が初完投!中日、勝率5割に復帰

[ 2008年9月6日 19:39 ]

プロ初完投で2勝目を挙げ、田中捕手から祝福される中日・清水昭

 【中6―1横】中日が勝率5割に復帰した。清水昭は5安打1失点でプロ初完投、2勝目を挙げた。打線は1回に和田の2点二塁打と中村紀の2ランで4点を先制。中盤にも加点し援護した。

 9回2死一塁から金城を二ゴロに仕留め、終始冷静だった表情にようやく笑みが浮かんだ。中日の2年目、清水昭が1失点でプロ初完投。「ファームでもしたことがない。すごくうれしい」。堂々としたプレートさばきとは打って変わり、初々しい言葉が口をついた。

 前回登板でプロ初先発初勝利をマーク。「今日勝たないとこの前の1勝が消えてしまう」と気合を入れて臨んだ。鳥取市内の同じトレーニングジムで自主トレを行っている山本昌から「どうしたら低めに球がいくか」のアドバイスを受けたといい、テンポ良く投球を低めに集めた。6回に1点を失ったが7回以降は立ち直り、落合監督に志願して9回を投げきった。

 「師匠」の山本昌に続く好投でチームに約半月ぶりの連勝をもたらし、勝率5割復帰に貢献。「2回連続でお立ち台なんて」とまだ夢心地だ。川上、中田、朝倉の3本柱が故障で離脱する苦しい状況で、思わぬ孝行息子が現れた。

 ≪ノリ一発で援護≫中村紀が1回、8月17日以来となる23号2ランを放ち、清水昭を援護。「若い投手が投げているので、早いうちに点を取って楽にさせたかった」と喜んだ。
 持病の腰痛が悪化し、痛み止めの注射を打ちながらのプレーが続く。前日も先発を外れていたが、影響を感じさせない一発で貢献した。「勝たないと意味がない。腰のことは言っていられない」と、低迷するチームの浮上のために必死だった。

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2008年9月6日のニュース