36歳岡崎好投!鷺宮製作所が2年連続8強

[ 2008年9月6日 06:00 ]

力投した鷺宮製作所の岡崎

 都市対抗野球大会(スポニチ後援)第8日は5日、東京ドームで2回戦3試合が行われた。第2試合は鷺宮製作所が先発・岡崎淳二投手(36)の好投で、JR九州に逆転勝ちし、4強入りした昨年に続いて準々決勝へ進んだ。第3試合は王子製紙が東邦ガスに延長11回の激闘の末、1―0のサヨナラ勝ち。東邦ガスの藤江均投手(22)は13奪三振の力投も報われなかった。第1試合ではJFE西日本が5―2で三菱重工神戸に快勝した。

【試合結果


 【都市対抗 鷺宮製作所6―4JR九州】マウンドを降りる36歳に三塁側応援席から大きな拍手が送られた。社会人14年目、都市対抗10年連続出場のベテラン左腕、岡崎が先発で5回1/3を3安打2失点の好投。チームメートの祝福を受けてベンチに腰を下ろすと充実の表情を浮かべた。
 「7回まで投げたかったんですが。でも今の僕ならこんなもんです。ドームのマウンドは何度立っても気持ちいい」
 投球術を見せつけた。予選を通じて初の先発マウンド。100キロ以下の大きなカーブを駆使してJR九州打線に的を絞らせなかった。打たせて取るだけでなく三振も5回まで毎回の8個を奪った。1点ビハインドの6回1死一、二塁で降板し、自身に東京ドーム5勝目となる勝ち星はつかなかったが、力投でその裏の逆転劇を呼び込んだ。
 2歳4カ月になる双子の大芽(たいが)くん、功芽(こうが)くんと遊ぶことを日々の楽しみにしている左腕は川越商時代に甲子園出場。夏の埼玉大会では2年連続完全試合も達成している。東洋大から入社3年目に左ひじを手術。往年の140キロ台直球が投げられなくなり「今年で辞めようと毎年考える」と言う。それでも大学時代と同じ体重62キロをキープするなど節制は怠らない。そんな姿勢に感服する松元監督は「本当によく投げる。投手陣最年長で最高の選手。岡崎で負けたらしようがない」と全幅の信頼を寄せている。
 チームは2年連続の8強入り。32年ぶりの勝利に沸いた昨年は4強。その上を目指し、年男は投げ続ける。

 <JR九州・浜野 実力発揮できず「力不足です」>JR九州は自慢の投手陣が打ち込まれ逆転負け。同点の4回から2番手で登板した2年目の右腕・浜野は6回に4連打を含む5安打を浴び4失点。昨春の東京スポニチ大会で新人賞とMVPをダブル受賞した実力を発揮できず「力不足です。日本選手権で取り返したい」と肩を落とした。04年8強、05年4強と着実にチーム力を向上させてきたが、今年は8強を逃し、吉田監督は「浜野は研究されていたね」と力なく語った。

続きを表示

2008年9月6日のニュース