好調オリックス止めた!西武が完勝

[ 2008年9月6日 17:10 ]

7回を4安打無失点で11勝目を挙げた西武・岸

 【西7-1オ】西武が毎回の16安打で完勝。2回に細川、赤田の連続適時打で2点を先制。5回に中村の36号で加点すると、その後も得点を重ねた。岸は7回を4安打無失点の好投で5連勝。11勝目を挙げた。

 西武はブラゼル、ボカチカ、後藤に続き、G・G・佐藤が故障で登録を外れた。4人で計79本塁打。大砲が抜け「ピストル打線になっちゃったな」と黒江ヘッドコーチは苦笑いで言う。

 首脳陣には頭が痛い事態だが、ナインは前向きだ。「悩むのは監督。僕らはチャンスだと思っている」と赤田はきっぱりと言う。出場に飢える不屈の選手会長が「ピストル打線」をけん引する。

 二回、1点を奪って、さらに赤田が中前適時打で打線に火をつけた。七回の第4打席は粘って8球目を左に適時打。赤田を中心に打線が活気づいて16安打の快勝。中村のソロも出たが、12単打で7連勝中のオリックスを崩した試合だった。

 4試合ぶりの先発出場だった赤田は4安打の固め打ちに、5打席で24球を投げさせたいやらしさも光った。「いいアピールができた。最高の結果」と胸を張る。故障から復帰した8月は1安打だけで、2軍落ちの危機だったのがうそのようだ。

 渡辺監督は「いるメンバーでこうして勝つのは大事。連勝を止められて良かった」と手応えを口にした。武器を「ピストル」に持ち替えても焦りはなし。優勝に、また一歩、近づいた。

 ≪勢い止まらず!岸11勝目≫西武の岸が8月の月間MVPの勢いで、オリックスを止めた。前回8月31日は171球を投げ「球数を少なくしたくて制球を意識した」と言う。7回で三振は3個だったが、打たせて取る投球で無失点。昨季に並ぶ11勝目を挙げた。
 これで自身は5連勝。疲労を蓄積させないように、調整でランニング量を減らすなど2年目の工夫を見せる。「負けたくない気持ち。疲れてるけど、野手も一緒。頑張りました」と終始にこやかだった。

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2008年9月6日のニュース