オーティズ3安打3打点!ロッテ競り勝つ

[ 2008年9月6日 21:47 ]

 【ロ5-4ソ】ロッテは2―3の7回に、先頭のオーティズの10号ソロで同点。8回は重盗などで2死二、三塁とし、オーティズの中前打で2点を勝ち越した。

 相手の虚を突く、バレンタイン監督の真骨頂だった。同点の8回1死一、二塁。里崎のカウント2―2で、2人の走者を走らせる。救援したばかりの篠原、経験の浅い高谷の相手バッテリーは、打者に集中していたはず。里崎は直球で見逃し三振に倒れたが、完全にモーションを盗んでいたため、重盗は成功した。「2人を得点圏に進めようということ」。指揮官は、2点以上を奪いにいった攻めの采配を認めた。

 2死ながら二、三塁。七回に同点弾を放つなど最近絶好調のオーティズを「好機が広がった」と奮い立たせ、勝ち越し2点適時打につなげた。

 クライマックスシリーズ(CS)進出を競う両チームは、そこまで1点を激しく争っていた。しかも里崎は代打、二走・大塚は代走。あたかも動かずに、ワンヒットで1点を取りにいく姿勢を装いながら、ギャンブルともいえる作戦を、ベンチは敢行した。九回には1点差に迫られただけに、余計に効いたこの2点。攻めに攻めて、ロッテがCS争いに食らい付いている。

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2008年9月6日のニュース