“孝行オジサン”山本昌 中4日で熱投9勝

[ 2008年8月18日 06:00 ]

<中・ヤ>連敗を止めた山本昌(右)とウッズの投打のヒーローはファンの声援に笑顔で応える

 【中日5-1ヤクルト】何とも頼りになる43歳だ。ベテラン山本昌が今季2度目の中4日マウンドで仁王立ちだ。先制されても、走者を出しても動じない。ただ黙々と投げ込んで、チームに白星を呼び込んだ。

 「中4日?あまり変わらない。若いころよくやってたから、慣れだよ。疲れ?大丈夫。こういう時に勝てて良かった」

 お立ち台でのコメントも余裕たっぷりだった。

 3回に連打で先制を許したが、生命線である低めへの変化球の精度は狂わなかった。打線不振で4連敗中のチームのムードも何のその。7回まで追加点を許さず114球を投げて5安打1失点。これで自身6連勝で今季9勝目だ。

 プロ25年生の奮投に打線も奮起。4回、李炳圭(イ・ビョンギュ)の中前打で38イニングぶりの得点を奪うと5回には主砲ウッズが勝ち越し3ラン。前日、11年ぶりの3試合連続零敗を喫したうっぷんを晴らした内容に落合監督も「3、4、5、6番が打てば点が入るんだよ。自分がやれることをやれば打てる」とにんまりだ。

 43歳以上の投手が先発中4日以内で勝ち星を挙げたのは史上初めてなら、史上最年長での2ケタ勝利にもあと1勝。タフネス左腕は投げるたびに球史を塗り替えている。

 「記録?それはこれから常について回るんで。今は良い流れにあるので頑張っていきたい」

 昨季2勝に終わった山本昌が竜投の柱となってチームを引っ張る。

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2008年8月18日のニュース