土屋5戦610球…疲労に勝てず

[ 2008年8月18日 06:00 ]

<横浜・大阪桐蔭>3回、大阪桐蔭・中谷のタイムリーで5点目をとられガックリの横浜・土屋

 【横浜4-9大阪桐蔭】横浜は、98年にエース松坂(現レッドソックス)で優勝して以来、10年ぶりの決勝進出を逃した。14安打9失点と打ち込まれた左腕・土屋は「3回くらいで握力がなくなった」と肩を落とした。06年夏の初戦で大阪桐蔭に敗れた時のエース・川角(現青学大)から「絶対頑張れよ」と電話で激励された。さらに8月17日は13年前、当時エースで4番だった丹波慎也さんが急性心不全で亡くなった命日。白星を届けたかったが、疲労には勝てなかった。それでも5試合で4完投、610球を投げ抜き「甲子園に長くいられて良かった」と涙はなかった。この日は打点なしに終わり、1大会の最多打点の新記録を逃した2年生4番・筒香(つつごう)は「来年は今年を超える成績を目指したい」と目を赤くして誓った。

 ≪渡辺監督が続投に意欲≫体調面の不安などから今後の去就が注目されていた横浜・渡辺監督が続投に意欲を見せた。準決勝で敗退後に「このチームでここまでこられて非常に満足している。下級生も何人か残るし、今度の関東大会は神奈川開催。次のセンバツにぜひ帰ってきたい」と話した。今大会中も散歩を欠かさず体調管理。「帰っても休みは1日ぐらいかな」と苦笑いしながら早くも新しいチームづくりを見据えていた。

続きを表示

2008年8月18日のニュース