監督孝行だ!大隣8回1失点で11勝目

[ 2008年8月18日 06:00 ]

<ソ・日>8回のピンチを切り抜けた大隣(左)をベンチで迎える王監督

 【ソフトバンク2-1日本ハム】何の不安も感じさせない。そこには成長したソフトバンク・大隣の姿があった。8回を5安打1失点。最後まで球威は衰えず、完投こそ逃したが11勝目をマークした。

 「きょうはバランス良く投げられた。内容のあるピッチングだった。初回から右打者の内角を突けた。それで8回までいけた」

 課題の初回で波に乗った。1死から右打者の高口を内角直球で見逃し三振に斬るなど3者凡退。8回2死一、二塁のピンチでは3球連続直球勝負。「気持ちでいった」と田中を投ゴロに斬った。

 14日に体調不良を訴えた王監督は、この日も福岡市内の病院で点滴を受けてから球場入り。練習にも姿は見せなかった。「監督の期待に応えたい気持ちはある。ハラハラさせると迷惑を掛けるので、ああいう投球ができて良かった」と大隣。そんな孝行息子の投球に指揮官は「球に力があったし、いい投球だった。今の投手陣で一番球威はある」と目を細めた。

 北京五輪代表の杉内、和田を欠く投手陣。その中で“柱”に指名された大隣の快投で自力優勝の可能性消滅を阻止した。パ・リーグの灯は簡単には消さない。

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2008年8月18日のニュース