松坂以来の快挙!大阪桐蔭エース「責任果たせた」

[ 2008年8月18日 17:17 ]

 最後の打者はピッチャーゴロ。狙った三振を奪えず「もっといい形で終われたら良かった」といたずらっぽく笑った。大阪桐蔭の福島由が強打の常葉学園菊川をわずか5安打で完封。10年前の松坂(横浜)以来となる決勝での快挙に「ちょっと出来過ぎなとこもあるけど、素直にうれしい」と勝利の味に酔いしれた。

 準決勝で完投した疲れを感じさせず、コースを丁寧に突く投球が光った。140キロ前後の直球と変化球を内外角に投げ分ける。7回一死一、三塁の場面も得意のスライダーで2者連続三振に切って取り、「一番いい形は三振。狙っていった」としてやったりの表情。味方の大量援護にも、最後まで集中力を切らすことはなかった。
 辻内(巨人)中田(日本ハム)ら、プロに進んだ先輩が付けてきた背番号1。その重責に苦しみ、昨秋の大阪大会ではライバル校に大敗を喫した。その後も腰のけがに泣かされるなど、険しい道のりを歩んでたどり着いた夢の大舞台。無心で駆け抜けて頂点まで上り詰めた。「大阪桐蔭の1番の責任を果たせた」と右腕は誇らしげに胸を張った。

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2008年8月18日のニュース