星野監督謝罪に燃えた!9人休日返上トレ

[ 2008年8月18日 06:00 ]

練習を見つめる星野監督

 【北京五輪 野球】予選リーグ2勝2敗の日本代表は休養日の17日、ウーケソン球場のサブグラウンドで9選手が自主練習を行った。前夜の韓国戦惜敗後、自らの継投ミスについて選手へわびたことを明かした星野仙一監督(61)は18日、予選リーグ突破へ向けたカナダ戦での必勝を宣言。先発が予想される成瀬善久投手(22)は軽いランニングなどを行い、今大会初となるデーゲームでの大一番に備えた。

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 休養日を返上して上原、宮本、阿部ら9選手がメーン球場横の練習用グラウンドで汗を流した。午前10時40分から約1時間半。予選リーグ唯一のデーゲーム、カナダ戦に備えた。

 「きのう勝っていれば、きょうは楽しいんだろうけどな。きょうはやりたいヤツがグラウンドに来たらええ。でも全員に8時半までに朝メシを食べろとは言っておいた」

 星野監督は韓国戦に競り負けた疲れをにじませながら言った。だが落ち込んでいる時間はない。午前10時半(日本時間11時半)開始のカナダ戦はホテルを7時半に出発する。前日から体を慣らしておくのがこの日の最大のテーマだった。

 予選リーグはキューバ、韓国の予選通過は確実。残る2枠を日本、米国、カナダ、台湾で争う展開だ。ここまで1勝3敗のカナダだが指揮官は「カナダは強い。速球にもカンカン振っているし、左投手にも対応している」と警戒を強めた。そのカナダに4敗目を食らわせれば、星野ジャパン4強入りの可能性はグッと高まる。一方で敗れれば残り2戦の勝利は絶対条件となり、予選リーグ最終戦の米国戦で、本来は準決勝に先発予定だったエース・ダルビッシュを前倒しで先発させるなど青写真は大きく狂う。

 ここからの1戦1戦がすべて大一番。もう負けられない。前夜の韓国戦後、宿舎に戻るバスの中で、星野監督は突然通路に立ったという。「タイミングが遅れて悪かった。きょうはオレのせいや!」と投手交代機が遅れた自らの采配ミスで負けたことをわびて頭を下げた。闘将に頭を下げられれば選手は奮い立つしかない。悲願の金メダル獲得へ。崖っ縁に立った“サムライ”たちの大逆襲がここから始まる。

 ≪ボーダーラインは4勝3敗≫前半4試合を終えて全勝のキューバ、韓国を2敗の日本、米国が追う展開。準決勝進出(4位以内)のボーダーラインは4勝3敗となりそうで、日本はカナダ戦が最大のヤマ場となる。勝てばカナダは4敗目で脱落。中国戦に連勝すれば、仮に米国戦で敗れても4勝3敗。その場合、他に4勝が可能なのは台湾とオランダだが、日本はいずれも当該対戦で勝っていて失点率も優位。だが、カナダ戦に敗れると、残り2戦連勝が予選突破の絶対条件となる。

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2008年8月18日のニュース