“工藤2世”に9球団集結!5回ノーヒッター

[ 2008年7月13日 09:51 ]

春日井西戦で5回参考記録ながらノーヒットノーランを演じた享栄の八木

 【享栄13-0春日井西】ネット裏の9球団21人のスカウトが“工藤2世”の投球にクギ付けとなった。西愛知大会2回戦で享栄の左腕・八木亮祐が春日井西との初戦で9奪三振の快投で5回参考記録ながらノーヒット・ノーランを達成した。

 「シュート回転が多く、自分の思い通りの球がいかなかった。60~70点くらいの出来です」と自己採点は辛口の八木。しかし、スカウト陣の評価は日に日に高くなるばかりだ。最速は139キロで145キロ超も珍しくない高校生投手の中では目立たないが、阪神、ソフトバンクのスカウトとともに熱視線を送っていた広島の苑田スカウト部長は「真っ直ぐは両サイドにコントロールされているし、キレもある。打者は球速以上に速さを感じるはず」と体感速度が並ではないことを強調。「(横浜の)工藤のような要素を持っている」と200勝左腕を引き合いに出した。
 冬場の走り込みと食事量を増やし、昨夏から身長3センチ、体重は5キロアップ。「甲子園を狙えるし全力で投げたい。真っ直ぐでどんどん押していきたい」。夏の大舞台から去って13年。享栄の9回目の夏Vは左腕エースの出来にかかっている。

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2008年7月13日のニュース