大嶺に投げ勝った!片山完封でプロ初勝利

[ 2008年7月2日 21:16 ]

完封でプロ初勝利を挙げた楽天3年目の片山

 【楽4―0ロ】3年目の片山が完封でプロ初勝利を挙げた。7奪三振で被安打3、終盤でも力があった。打線は7回1死二、三塁から高須が均衡を破る中前適時打。続く横川が3ランを放った。ロッテは互角に投げ合っていた大嶺が7回に力尽きた。

 ≪ノムさん「ありがたい!」≫楽天に楽しみな新星が現れた。3年目の片山が、1歳年下のロッテ・大嶺との投げ合いを制し、3安打完封でプロ初勝利。身長1メートル91の大型左腕は「まだ実感がわかないです」と初々しさをのぞかせた。
 右打者の内角への速球が、スライドして食い込むのが特長だ。「内角を打てるイメージがなかった」というロッテに対し、懐をどんどん攻めた。内を意識させれば、角度のある変化球がより生きる。緩いカーブも効果的に使い、右打者が並んだ打線を苦にしなかった。
 見せ場は0―0の6回。1死一塁からヒットエンドランを決められたが、一、三塁のピンチでベニー、ズレータを連続三振に切って取った。
 兵庫・報徳学園高から、高校生ドラフト1巡目で2006年に入団。体重は入団前は90キロだったが、本人によれば100キロを超えた。「2年目から、球に力が伝わるようになった」。昨季まで1軍登板がなかったが、地道な体づくりが3年目で形となった。
 ローテーションに左腕がいなかった楽天。野村監督は「左だけに、チームにとってはありがたい」と孝行息子の誕生を喜んだ。

 ≪ノムさんの愛弟子2戦連続安打≫育成選手から支配下登録されたばかりの楽天の中村が4回、先頭で右中間にエンタイトル二塁打。初出場を果たした1日に続き、2試合連続安打を放った。
 野村監督が社会人野球のシダックスで指揮を執っていた時の教え子。低めのフォークボールを拾った前日のプロ初安打には「狙っていない球に手を出した」と納得していなかったが、この日は大嶺の速球を会心の当たりではじき返した。

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2008年7月2日のニュース