虎 竜を突き放すサヨナラ!殊勲は葛城!

[ 2008年7月2日 22:18 ]

 【神4―3中】阪神は3―3の9回、失策で2死一塁とし、代打葛城が右越え二塁打を放ってサヨナラ勝ちした。2位中日との差を8・5ゲームに広げ、貯金は今季最多の23。中日は3回にも失策で1点を失っており、要所でミスが出てしまった。

 ≪「ウォーッ」お立ち台≫3―3の9回2死一塁。代打葛城の打球は浜風に負けず、右翼手の頭上を越えた。一塁走者の鳥谷が、一気にホームを駆け抜ける。阪神は土壇場で、伏兵の一打で勝負を決めた。
 オリックスから移籍して5年目の葛城。プロ9年目の30歳は、これが初のサヨナラ打だった。お立ち台ではまず「ウォーッ」と絶叫で喜びを表現し「ちょっと頭を整理できない」。顔を赤らめ、興奮は最高潮に達していた。
 序盤から小刻みに加点したが、3回までに残塁が8と攻め切れない。5回以降は中日の中継ぎ陣にかわされ、無得点。6回に追いつかれ、重い雰囲気が漂う。代打の切り札、桧山も直前に起用し、総力戦になったが、岡田監督は「でも、葛城が残っている」。自信を持って送り出した。
 貯金は今季最多の23。中日とのゲーム差は8・5。葛城は「(阪神で)優勝を味わったことがないので、味わいたい」と声を上ずらせた。

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2008年7月2日のニュース