野茂に憧れ、藪に縁のある日本人ブルペン捕手活躍中

[ 2008年7月2日 06:54 ]

米大リーグのジャイアンツでブルペン捕手を務める植松

 藪投手が活躍する米大リーグのジャイアンツに、もう1人ユニホームを着る日本人がいる。「小学生のころ野茂さんを見て大リーグにあこがれた。夢が一つかなった」。背番号99のブルペン捕手、植松泰良(24)は日焼けした顔をほころばせた。

 千葉・西武台千葉高を卒業し、南イリノイ大のアスレチックトレーナー養成コースに進んだ。「高校で完全燃焼できず、野球への思いが消えなかった」。実習を行った野球部ではブルペン捕手としても貢献し、監督の紹介で2006年にジャイアンツ傘下3Aフレズノの研修生になった。そして、翌年にはブルペン捕手として契約し、今季から大リーグに“昇格”、トレーナーの補佐役も務めている。
 現在の仕事にはやりがいを感じているが、ブルペン捕手を継続するのか、トレーナーのスペシャリストを目指すのかで悩んでいる。「思う存分、今の仕事をやらせてもらって、新たな自分が見えてきたら」決断するつもりだ。
 小学生時代に油絵コンクールで入選し、東京・上野の会場に飾られた作品は、阪神時代の藪投手を描いたものだった。不思議な縁を感じながら、植松は球を受け続けている。
(共同)

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2008年7月2日のニュース