岩村、幸せ実感した“お帰り”ヒット

[ 2008年7月2日 09:59 ]

レッドソックス戦の3回、右前打を放つレイズの岩村

 米大リーグは1日、3試合の出場停止処分の解けたレイズの岩村明憲内野手が、レッドソックスとのア・リーグ東地区首位攻防3連戦の第2戦に「1番・二塁」で先発し、3打数1安打1四球。第2打席に右前打を放った。打率は2割7分6厘。試合は3-1で勝ち、レッドソックスとのゲーム差を2.5とした。レッドソックスの松坂大輔投手は2日の第3戦に先発する。

 試合に出られなかった悔しさを早速グラウンドの上で晴らした。出場停止処分の解けたレイズの岩村が3回の第2打席で右前打。「野球をやれて幸せ」と、3万人を超える観衆の中でプレーを満喫した。
 ベンチに入ることすら許されない、苦しい3日間だった。「1日が長いよ。疲れてないから夜も寝付けないし…。何もできないんだから、野球やるより疲れたよ」。体は動くのに、肝心な野球はできない。プレーへの欲求は募るばかりだった。
 その思いをア・リーグ東地区で首位攻防を演じる目前の相手にぶつけた。先発はナックルボーラーのウェークフィールド。打者を幻惑する緩い球を我慢強く見極め、5球目をきっちりとらえて右前に運んだ。7回は四球も選び「思ったほどゲーム勘は衰えていなかった」と手応えを口にした。
 チームもレッドソックスに連勝。岩村は「勝てて一番ほっとしたのは自分。僕が入って流れを止めたくなかった」と胸をなで下ろした。レイズは5人が出場停止処分を受けたが、処分期間が最後だった岩村が復帰。主力がそろったチームの勢いはまだまだ止まりそうにない。(共同)

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2008年7月2日のニュース