栗原 思い出の球場で凱旋弾

[ 2008年7月2日 06:00 ]

<横浜・広島>4回表1死、栗原は、左越え同点本塁打を放つ

 【広島3―2横浜】最高の笑みがこぼれた。ヒーローインタビューだ。広島の主砲・栗原は「ただいま!きょうはたくさんのご声援、ありがとうございます!」と絶叫した。地元・山形で4年ぶりの凱旋試合。4回の9号同点ソロなど3安打1打点の活躍に「いいところを見せたかったから。(本塁打は)みんな、あれしか期待してないでしょうから。ホッとした」と心地よい達成感に浸った。

 日大山形2年夏に甲子園出場を決め、かつて左翼へ場外弾を放ったこともある思い出の球場での一戦。4年前、初の凱旋試合では2試合で6打数無安打だっただけに力も入った。前夜は球場から車で30分の山形・天童市で焼き肉店を営む実家に戻ってリラックス。スタンドで母・順子さん(55)、弟・泰志さん(25)ら約130人の応援団が大声援を送る中での活躍。「プロで見せてもらった本塁打はやっぱり違いました。本当にうれしかった。あしたはお店を開いて稼がせてもらいます」と母は目を細めた。
 チームは借金1。3位の巨人とは0・5ゲーム差だ。「あす何としても勝って5割に乗せたい」と若き主砲は意気込んだ。

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2008年7月2日のニュース