生き残り争い混沌 野茂の立場は?

[ 2008年3月6日 15:46 ]

 地元紙などによれば、ロイヤルズの先発はバニスターら右投手3人が確定し、残り「2枠」を7、8人の投手で争っているという状況だ。メジャー復帰を目指す招待選手の野茂も候補の1人。ベテランは5日のジャイアンツ戦で好投し、混沌とした争いに、さらに拍車が掛かりそうだ。

 オープン戦2度目の登板は2度のピンチを背負いながら、3回を3安打無失点。3つの三振を奪うなど、緩急をつけた粘り強い投球が光った。
 だが、ライバルたちも好アピールを続ける。元広島のベイルは2度先発し、5回1失点。数少ない左腕として先発の一角に食い込みそうだ。またメジャー93勝右腕のトムコに加え、24歳の成長株デービーズらも候補。実績のあるローレンスも加わり、競争は激しい。
 野茂は「どこで使われるか分からないけど、少しずつ球数を増やしていきたい」と、起用法は気に掛けていない。首脳陣は明言していないが、2試合とも2番手で登板していることから、先発ローテーションの控えか、ロングリリーフができる中継ぎ要員として考えている節がある。ヒルマン監督は「まだ比較することはできない」と、慎重な姿勢を崩さない。この争いが指揮官の青い目にはどう映っているのか―。(共同)

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2008年3月6日のニュース